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ラーメンは日本の食べ物?

海外でよく聞かれる“あの質問”を深掘りしてみた。

 

世界中で有名な日本食といえば、まず思い浮かぶのは「寿司」。

でも、その寿司に並ぶ存在としてよく名前が挙がるのがラーメンだ。

ロンドンでも近年ラーメンブームが続いていて、新しい専門店がどんどん生まれている。

ロンドナーにも大人気で、週末には行列ができる店も多い。(詳しくは、後日公開予定の「ロンドン・ラーメンリスト」で!)

海外に住んでいると、よくこんな質問をされる。 

「ラーメンって日本食なの?」


実際、日本人の私でも「ラーメンってどこの国の食べ物なんだろう?」と考えてしまうことがある。

たしかに、中国にも“拉麺”があるけれど、私たちが日常的に食べているラーメンとはどこか違う気がする。

そこで今回は、横浜ラーメン博物館の資料を参考にしながら、ラーメンとは何者なのかを改めて調べてみた。


結論からいうと、ラーメンは 中国生まれ、日本育ち の料理だ。

生まれは中国の麺文化。

でも日本で独自にアレンジされ、進化し、そして“日本のラーメン”へと成長した。

だからこそ、「どこの国の食べ物?」と聞かれると少し答えが難しい。

移民文化が日本の食文化に溶け込み、独自に発展した好例だ。


ラーメンの原型は、19世紀末〜20世紀初頭に日本へやってきた中国人料理人が作った「南京そば」だと言われている。

横浜・長崎・神戸などの港町にできた中華街で提供され、そこから広がっていった。

南京そばは、小麦の麺、醤油ベースのスープ、チャーシュー、ネギというシンプルな構成。

しかし、ここから日本人の好みに合わせてさまざまなアレンジが加えられた。

豚骨、味噌、魚介など、日本独自のラーメン文化はこのローカライズの積み重ねから生まれている。


ラーメンが全国に爆発的に広がった理由は、戦後の屋台文化にある。

夜になると街角に屋台が並び、安くて早くて美味しいラーメンは多くの人の日常食へと浸透していった。

さらに、当時はアメリカの援助物資として小麦粉が比較的手に入りやすかったことも大きい。

深刻な食糧難の中、安価で満腹感が得られ、栄養価も高いラーメンはまさに救世主のような存在だった。


昔は「支那そば」「中華そば」と呼ばれていたが、1958年に日清食品が世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」を発売したことで、「ラーメン」という言葉が一般に定着した。

インスタントラーメンはその後カップヌードルとなり、世界中へ広がり、日本の食文化が世界に伝わっていく大きなきっかけにもなった。


現在、日本には約2万店のラーメン店があると言われている。

そしてロンドンでもここ数年でラーメン店が一気に増え、本場に負けないクオリティの店も多く見かけるようになった。

(Grconライターが厳選したロンドンのおすすめラーメンレストランは近日公開!)


寿司に並ぶ“もう一つの日本食”として世界に広がったラーメン。

そのルーツを紐解くと、実は中国から来た麺料理が日本で独自進化して生まれたハイブリッドな食文化だということがわかる。


海外に住むからこそ気づく、ラーメンの面白い文化的背景。

これからも世界中で、温かい一杯が愛され続けていくのだろう。