ACC:(All Japan Confederation of Creativity)は、日本のコマーシャルに関わる企業によって構成されている業界団体。そのACCが毎年優れた広告に賞を贈る、日本では有名なアワードの一つである。
部門が細分化され、部門ごとに最優秀賞の全て紹介すると際限がないので、日本らしいクリエイティブが見られた作品を幾つか紹介したい。
Slow drinker beer glass / Yona Yona Ale
夜から朝まで飲む文化が存在する日本では、ビールの消費量も多いが、決して日本人はアルコールに強いわけではなく、、、、お酒の失敗も多い。そんな日本人を救うため、
よなよなビールが発表した、ゆっくりビアグラスセット!え、え、見た目からして飲みづらい〜!!!😅
深酒、一気飲みを防ぐ画期的なアイディア、というには飲み辛過ぎるのでは…?と思ったが、もう少しちゃんと読んで見ると、そこには「大手ラガービールとは異なるクラフトビール特有の香りが強まり、ワイングラスのように湾曲したグラス上部が香りを届け、味わいも最大化する工夫」と書いてあり、なるほど”ビール”というより’ワイン’感覚で楽しめば良いのだ。キンキンに冷えたビールが美味しい大手ビール会社が謳う、ビールのパブリックイメージを一新するクラフトビール会社らしい提案である。
実際に、そのグラスを扱う居酒屋も増えてきたというのだから、広告の枠組みを超えた新たな価値観を提案するに成功した実績といえよう。
Crying Onigiri Stecker / Family Marta
今年、初めて日本へ足を運んだ方々はいらっしゃるだろうか?おそらく、コンビニに初めて足を踏み入れたらば、まず驚くのはその取り揃えの多さだろう。その裏で度々問題にされているのは、コンビニでの食品廃棄の多さである。その食品ロスを少しでも減らすために、生み出された今回の企画。値引きシールは従来からあったものの、値引きのそのものが全面に出されたポップに消費者は「値下商品の購入は恥ずかしかった」と本音を漏らす。しかし、”助けてください!”という台詞と共に、涙目でおにぎりが訴えてくる今回の施策は「食品ロスを減らすためならば」と消費者の意識変化を促した。
このキャッチーな取り組みは、広く認知され、このキャラクターたちは、フリー素材としてどこの食品店舗でも自由に使用ができるそうだ。
これ等の声を届けるために、擬人化=キャラクター化するのは大得意の日本ならではのアイディア。
Team mate / 大塚製薬カロリーメイト
バランス栄養食として、受験生や部活動にをテーマに作品を発表し続けている今商品は、様々な物語、そして様々な手法で広告を発表し続けてきた。今年はPOVを使い、数年前に発表されたのは全てスマホ画面から見える景色、またいち早くコロナ禍の学生生活を扱ったことでも印象に残していることだろう。
どこまで字幕が自動で反映されるかは最新のテクノロジーに任せるが、おそらく言葉がなくても感じ取っていただけるだろう。部活動の仲間との友情を描き出している。
「仲間」「喜び」「挫折」「葛藤」など受験期、高校時代に相対する普遍的感情をテーマに、若い世代をターゲットにするからこその、新しい撮影手法で発表し続けるその姿勢に刺激を受ける。
スマホ画面