「今日本で流行っているものは?」と聞かれれば、大半の人がこう答えるだろう。「シール交換」。ロンドナーにはまだまだ理解不能な日本文化は沢山あるので紹介していきたい。
上記は有名なセレブレティが、ただシールを交換する動画。見てわかるように小さなシール帳を溢れんばかりにぱんぱんにするのが醍醐味である。コミュニケーションとして、大事なのは「相手のシールを褒めること」。何か卑下するより、「どれだけ可愛いか」「どれだけレアか」などを褒めあう。合言葉は「可愛い」だ。
現在、老若男女問わず持っているというシール帳。コンパクトな手帳のようなものに、細々としたシールが貼られている。見てお分かりいただけるかと思うが、ここに実用性というものは一つもない。しかし、一部の人気シールたちは現在店舗で即完売状態、入手困難ともなるほどだ。
ルール(?)は簡単である。
自分の持っているシールと相手が持っているシールを交換するのだ。しかし、なんでもかんでも交換できるわけではない。自分のものと見あったものを相手のものから探し、互いに交渉しながら、交換の同意が得られたところで交換が成立する。レア度が高いもの、サイズが大きいもの、人気キャラクターなどは交換しずらく、彼らは「それはレートが高い」という言葉を使って、価値が高いことを示唆する。
キャラクター大国である日本では、あらゆるキャラクターがシールとなりうる。
このブームの面白い点は、文字通り老若男女、親が子供と、祖父祖母が孫と、社長が部下と、男友達同士で、誰もが同じように楽しめる点。それは、日本のかわいい文化が生んだ、「誰もの心に可愛いものを愛でる感情がある」ということが認められているからこそに思う。
そもそもこのシール交換の激烈なブームは、1990年代後期〜2000年代に流行ったものが再ブームしている背景がある。世界的にも有名なTamagotchiを筆頭に、個性的なペンケースや、ガラケーの画面に使用する画像なども再流行しているそうだ。
何を隠そう(何も隠してはいないが)書いている自分がそのドンピシャ世代のため、あまりにも懐かしくて前が見えない…状況ではないが、懐かしさはこの上ない。
何度もいうが、ここに実用性という言葉は必要ない。実際に、人に会い、モノに触れながら、感想をいいあう。そのアナログなコミュニケーションだからこそ、今の時代に求められたのかもしれない。