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2025年のクリスマスUK話題の広告

クリスマスは、プレゼントだ、ご飯だ、と消費者の財布の紐が緩むこの国。様々なブランドが”クリスマス広告”を発表し、話題になるのも毎年恒例。

素人ながら、今年の話題になっている広告と、そのポイントを抑えていきたい。

 

出てくる人物・キャラクターが一目でわかるもの

イギリスを代表するブランドの一つで、長い歴史を誇るバブアーが今年発表した広告では、こちらもイギリス国民が愛してやまない、そして世界でも多くのファンを保有するアードマン・アニメーションズが制作する「ウォレスとグルミット」が登場。

心優しいおっちょこちょいな発明家ウォレスと、失敗ばかりのご主人でも愛してやまない賢いビーグル犬グルミットのペアを見て、観客は「またウォレスが次はどんなもの(大概は失敗品)を発明したのか?」と、一目でこれから起こることが大方想像できる。そして、物語の核に、’どれだけ失敗しても’グルミットへの愛情は変わらないウォレスと、’どれだけおっちょこちょい’でもウォレスのことが大好きなグルミットの愛情がある。その愛情は、’クリスマスプレゼント’で表現され、もちろん彼らがプレゼントしたのはバブアーで、しかもお互い思うことは一緒、同じマフラーをプレゼントするという、なんともキュートな物語。

観客はそんな彼らの関係を自身のパートナーに、友人に、もしくは同僚にも、簡単に思いを馳せることができるだろう。

イギリスならではのコラボレーション広告だ。

 

3週間で57万回再生。

もう一つ、”一目でわかる”点で、今年評価が高いのは高級スーパーマーケットウェイトローズの広告。

超どストレートなボーイ・ミーツ・ガールなストーリーで、キーラ・ナイトレイがスーパーマーケット(ウェイトローズ)で出会う運命の人を演じた。クリスマスは誰もが浮かれる季節で、どんなマジカルなことも起こりうると、とにかくハッピーなクリスマスを全面に押し出した。この冴えないメンズも有名なコメディアンである。しかしガーディアンの評には「スウィートで面白い。けど、何回見るに耐えられる?」という、王道だからこそ少し辛口な意見も見受けられた。

 

2週間で89万回再生。

出てくる人物・家族の絆を描く感動もの

Uber初のクリスマス広告。遠くに住む娘が、父が住む実家へと移動する中で、記憶を辿り、心のわだかまりを溶かしていく物語。イギリスのアーティスト、ジェイムス・ブレイクが歌うカバー曲もまた味があって良い。

 

普段は遠くに住む家族、なかなか素直になれない関係性がクリスマスという魔法によって、距離が縮まるような物語がやはり好まれる。そこに、以下に直接的でなく、自社のサービス・商品をどう絡めていくのか、というのがポイントであろう。

もうひとつ、高級デパートのジョン・ルイスの広告にも触れておきたい。「言葉が見つからないなら、プレゼントを見つけよう」というキャッチコピーが添えられたこの広告には、主人公息子・父の間で交わされる言葉は一つもなく、なんともシネマティックな広告である。

 

3週間で200万回再生。